西武池袋線「東久留米駅」の東口を出ると、どこか肩の力が抜けるような空気が流れています。商店街の八百屋からは威勢のいい声が聞こえ、焼き立てのパンの匂いがふわりと漂う。そんな日常の風景の中を歩いて、ほんの2分。通りに面した一角に、30年以上この街と歩みを重ねてきた不動産会社があります。株式会社東京住建。1991年5月13日に産声を上げて以来、東久留米を拠点に、関東一円の住まいづくりを支えてきた会社です。
目を引く大きな広告を打つわけでもなく、声高に実績を誇るわけでもない。けれど、紹介や口コミで名前が広がっていく。そんな会社です。積み重ねてきたのは棟数だけではありません。一つひとつの家に込められた想いと、引き渡しの瞬間に交わされる安堵の表情。その記憶の層こそが、東京住建の土台になっています。
制約を可能性に変える「狭小地・変形地」への情熱
東京住建の名前を語るうえで欠かせないのが、狭小地や変形地への取り組みでしょう。とりわけ東京23区内では、敷地条件が厳しい案件は珍しくありません。間口が極端に狭い土地。三角形や台形のような歪な形状。高低差のある区画。建築を断られ、途方に暮れた末に相談へ訪れる方もいます。
「この土地では難しいかもしれません」そう告げられた経験のある施主にとって、家づくりは期待よりも不安が先に立つものです。そこで諦めるのか、それとも可能性を探るのか。東京住建は後者を選びます。
建坪わずか8.8坪という条件で建てられた住まいがあります。数字だけ見れば、ゆとりとは無縁の世界。けれど完成した空間は、窮屈さとは程遠いものでした。内装は白を基調にまとめ、光を反射させることで奥行きを演出。階段には踏み板のみを採用し、視線を遮らない構造に。収納は単なる物置ではなく、間仕切りとして機能させる。空間を分けながらも、広がりを保つ工夫。細部への圧倒的なこだわりと言ってもいいかもしれません。
1センチを削るか、残すか。その判断の積み重ね。図面の上では見えない暮らしの動きまで想像しながら、線を引いていく。そこにあるのは奇抜さではなく、住む人への責任感です。条件が厳しいほど、腕が問われる。逃げない姿勢。これが支持される理由なのでしょう。
人生を愉しむための遊び心を形にする設計力
住まいは器であると同時に、人生の舞台でもあります。東京住建の家づくりには、どこか「遊び心」が漂っています。ガレージハウスやボートハウスといった、趣味を主役にした住宅もその一例です。
リビングの大きな窓越しに愛車を眺める時間。休日、工具を手に黙々と整備に没頭するひととき。あるいは、釣り道具やマリンスポーツのギアが整然と並ぶ空間。単なる収納ではなく、好きなものと共に生きるための設計です。雑誌やテレビ番組、企業CMのロケ地に選ばれた実績があるのも、空間としての魅力が評価されているからにほかなりません。
とはいえ、見栄えだけを優先しているわけではありません。設計から施工、インテリアコーディネートまでを自社で一貫して行う体制。打ち合わせの段階から、営業担当だけでなく専門スタッフが関わります。要望を聞き取り、時には本音を引き出し、図面へと落とし込み、納得いくまで対話を重ねます。
家づくりは共同作業です。施主と会社、どちらか一方の思い込みでは成り立たない。だからこそ一緒につくるという感覚が大切になるのです。完成した家を前に、笑い合う家族。その姿を見るたびに、また次の挑戦へ向かう力が湧いてくるのだといいます。
分譲住宅の概念を覆すジオ・ステージの品質
分譲住宅ブランド「ジオ・ステージ」シリーズも、東京住建の姿勢をよく表しています。分譲と聞くと、どこか画一的なイメージを抱く人もいるかもしれません。効率重視、無難なデザイン。しかしジオ・ステージは少し様子が違います。
立地選びから妥協しない。外観には街並みに溶け込みながらも個性を感じさせる意匠を取り入れる。物件によってはセミオーダーにも対応し、内装や仕様の一部を選べる仕組みを整えています。分譲でありながら、注文住宅に近い満足感を目指す試みです。
見えない部分への配慮も欠かしません。地盤保証と建物保証はそれぞれ10年。瑕疵担保責任保険への加入も済ませています。引き渡し後には定期点検を実施し、不具合の芽を早期に摘み取る。建てて終わりではない関係性。ここにも一貫した思想が流れています。
土地探しから管理まで、一貫体制がもたらす揺るぎない安心
土地探しから始まるケースも少なくありません。まだ何も決まっていない状態での相談。予算、エリア、家族構成、将来設計。じっくり話を聞きながら、候補地を提案する。建物だけでなく、その後の資産価値や周辺環境も含めて考える姿勢。窓口が一本化されているため、話が途切れにくいという利点もあります。
賃貸管理も重要な柱です。約40棟、200室ほどを管理。入居者募集から契約、更新、退去立ち会い、巡回や清掃まで、日常的な業務を着実にこなしています。港区高輪のマンション改修工事のような大規模案件にも対応可能な体制。戸建てだけに留まらない守備範囲です。
人が支えるプロの技術と、风通しの良い組織文化
会社を支えているのは、やはり人。社内には一級建築士や一級建築施工管理技士、宅地建物取引士などの有資格者が在籍しています。資格はゴールではなく、責任の証。そう考える風土があります。
代表自身が今も現場に立ち、顧客と向き合っている点も特徴的です。机上の理論ではなく、現場感覚を持ち続ける経営者。その背中を見て育つ社員たち。自然と自分に何ができるかを考えるようになる組織文化です。
資格取得支援にも力を入れています。初回受験費用は会社が負担。試験前には業務を調整し、勉強時間を確保できるよう配慮する。未経験者には座学と約2カ月の同行研修を実施。焦らせず、急がせず、着実に育てる方針。人材を使い捨てにしない姿勢が見て取れます。
2024年9月にはISMS認証も取得しました。情報セキュリティへの取り組みを強化するためです。住宅会社であっても、顧客情報の保護は不可欠。時代の要請に応える体制づくり。堅実さの表れです。
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まとめ
地域とのつながりも深い。東久留米駅前商店会に加盟し、イベントや活動に参加。ビジネスの場というより、生活の一部としての街。顔の見える関係が築かれています。
「家や土地のこと、身内に相談するように話してほしい」。そんな言葉を掲げる会社です。敷居の低さと、専門性の高さ。その両立は簡単ではありません。それでも目指す。地域に根を張る企業としての矜持です。
豪華さよりも、安心感。奇抜さよりも、納得感。住むほどに愛着が増す家とは何か。問い続けながら、今日も図面に向かう人たちがいます。
東久留米駅東口から歩いて2分。変わらぬ場所で、変わり続ける挑戦を重ねる会社。東京住建。街とともに歳月を刻みながら、これからも誰かの「ここに住みたい」を形にしていくのでしょう。


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